初級者のためのレッスン

リズムどおりに、基本ステップが踏めるようになった方は、
こちらをご覧ください。

この時点で、女性は、ほぼ踊れます(笑)
後はリードを受けるだけ。
もちろん、ここからの基礎を知ることは上達への近道です。

男性は、ここからが本番です。
リードは、ペアダンスのほぼ全てを決めるものです。

サルサは女性が勝手に動くことはなく(スタイリングは除く)、
男性のリードで女性の動きが全て決まります。

男性の発するエネルギーを女性が受け、その分だけ動きます。
(女性は、男性の発するエネルギーを逃さないよう気をつけましょう)

サルサの基本技は数えるほどしかありません。
その基本技さえできれば、何でもできるようになります。
この初級の段階がリードにとって一番大切です。

基礎技の種類はそれほど多くありません。

ライトターン
②レフトターン
クロスボディリード(ディレケノ)
半回転
ロデオ
インサイドターン
アウトサイドターン
ショウショウ
(⑨コパターン
(⑩トルヒーレ(ワン・エイティ)

それに、彩をつける手遊び(手掛け、手飛ばし)があります。

コパターンやトルヒーレは、基礎技を組み合わせた応用技でもあります。

この基礎技を身に着けることが最重要と考えてください。
基礎技が身につかない限り、先に進んでも不幸しかありません(笑)

基礎技がしっかりできないのに、いろいろな技をやりたがり、
次々と技を習おうとする男性はご注意ください。
変な癖がついたり、女性に嫌がられるリードになることがあります。

男女とも、何がきちんとでき、何ができないかを知ることが重要です。

男性のリードで大切なことは、小手先でリードしないということです。
手で引っ張ったり、押したりということはありません。

サルサのリードは物理学で説明できます。
大切なことはリードのエネルギー量と方向です。

適切なエネルギーを送っても、その通りに動いてくれる女性は稀です。
きちんと動いてくれない人でも、流れを作ってしまえば、
その通りに動かざるをえません。
また、流れを作った方が、相手にも伝わりやすいです。
どうすれば相手が踊りやすいかを考えましょう。

絶対にやってはいけないこと。
サルサバーとかで踊っていて、相手が動いてくれないので、
こういう風にやった方が良いよとアドバイスすることです。
(相手から聞いてくれば、思ったことを言ってもいいと思います)

どうやったら相手が踊れるか、試行錯誤してリードをしてください。
女性は、リズム通りに足さえつければ、踊れます。

勝手に動く人はどうやったら抑えられるか、また流れにのせられるか、
初心者で何もわかってない人は、どの技なら受けれるか、
限られた条件の中で、バリエーションをつけられるよう意識してください。

女性は、基礎技のステップ練習は重要です。
基礎のタイミングできちんと一人でもできることになれば、
男性のリードが加われば、さらに踊りやすくなるはずです。

ただ、実際に男性と組んでサルサを踊る場合は、
基礎のタイミング通りに踏んでいれば良いと言うものではありません。
男性のリードのタイミングに
足を踏むタイミングも、足の着く位置や着き方も
合わせていく必要があります。


先読みし、男性のリードを無視して動くことがないよう気をつけましょう。
リード通り動いているつもりが、勝手に動いている場合がよくあります。
これは、頭で考えて、基礎通りに踏もう、回ろうとするから起こります。

無意識なので、自分では気づけないことが多いです。
きちんと指摘してくれる先生に習うか、
指摘してくれるパートナーを見つけましょう。

一見難しいように思われるかもしれませんが、簡単です。
頭を空っぽにして、男性のリードだけ感じてください。

いい練習方法としては、
①目を閉じて相手のリードだけに集中する
②相手がリードしている方の手を目で追う(体ごとついていく)
という方法があります。

基礎技ができれば、
ルーティーンを練習し、技と技のつなぎ目に慣れましょう。

手の持ち方、手の位置、女性を通す方向を変えることで
バリエーションをつけていきましょう。

同じ基礎技でも、手の持ち方や位置の違いだけで、数十通りの技となります。

たとえば、ライトターン。
男性右手・女性右手、男性右手・女性左手、
男性左手・女性右手、男性左手・女性左手。
片手の手の持ち替えだけでも4通りできます。

両手を使ったり、手の位置を変えることによって、
さらにバリエーションが増えてます。

技を組み合わせることによって、
何十通りx何十通りx何十通りx・・・・
と無限に広がっていきます。

ここでいうテンションとは、引っ張り合う力、押し合う力を利用したリードです。

同じ基礎技でも、テンションを使う方法と使わない方法があります。
テンションを使わない方法でリードを覚えた人にとって、
テンションを使うリードは簡単なので、すぐに覚えることができるでしょう。

逆に先にテンションを使わない方法を覚えた人は、
テンションを使わずにリードができるようになりましょう。

テンションを使うことが癖になっている可能性がありますので、
もう一度、エネルギーを意識して、基礎を見直してみましょう。

ルーティーンを覚えることには、いろいろな意味があります。
「決して技を覚えるだけのためにルーティーンを練習するのではない」です

①連続技を増やす
②技と技のつなぎめをいかにスムーズにできるか練習する
③自分の癖をみつける
④新しい技を生み出す前段階

技を増やしたい方がルーティーンを覚えるのはいいことです。
基礎技をつなげることにより連続技となり、ルーティーンができます。

問題は、技と技の間のつなぎ目に手間取り、
一度、基本ステップを入れて連続的にできなくなることがあります。
つなぎ目をスムーズにできるよう慣れましょう。

今度、一つのルーティーンに慣れすぎると、その連続が癖になり、
得意な方向や得意な連続ができてしまいます。
一見良いように思いますが、「得意」ができると、
ある技に別の技を組み合わせるとき、ついつい癖が出て、
得意なことをしてしまおうとする場合が出てきます。

それも成長の一段階なので、決して悪いことではありません。
そういう癖に気づいて、別のルーティーンを練習することにより、
まんべんなく、いろいろな連続技をできるようにしてください。

ルーティーンを習っているときに、癖が邪魔して、
間違ってしまうことがあります。

そのレッスンで習っていることと違うことをやってしまっているだけで、
それは、「間違い」ではありません。
むしろ、自分で新しい技を作ったということになります。
習ったことと別のことをしてしまうことにより、新しい技が生まれるのです。
これは、自分で技を作れるようになる第一歩と言っても過言ではありません。

ルーティーンを覚えるにはコツがあります。
①基礎技をその名前と一緒に覚える
②ルーティーンを4カウント毎に分解し、理解する
③手の位置や持ち方、持ち替えを注意する
④テンションの有無に注意する

まず、基礎技を覚えるときに、その名前も一緒に覚えましょう。
名前を覚えていない技はすぐに忘れます。
連続技を覚える場合は、頭を整理しながら覚えます。

習ったルーティーンを4カウント毎に分解してみましょう。
サルサの基礎技は基本8カウントでできています。
さらに分解し、これは、ライトターンの後半部分だな。
これは、半回転の前半部分だな。
という具合に分解してみましょう。

あとは、手の位置や持ち方、持ち替え、テンションの有無等に注意すれば、
どんな難しそうに見える技でもできるようになります。
(基礎技がきちんとできていればの話ですが)

(簡単な分解例)
コパターン
  前半は半回転の前半部分の応用。
  半回転の前半部分は180度女性を回転させるが、
  回転を90度に抑えている。
後半はインサイドターンの後半部分。

今さらですが、きちんと音楽を聴きましょう(笑)
音楽に慣れていない人は、最初はメロディーではなく、
リズムを構築する楽器に耳を傾けてください。

リズム楽器を聴けることが、リズム感改善に大きく役に立ちます。

動きと音楽を連動させることが非常に大切です。
特に、手遊びをするときは、音楽とあっていなかったら、
ただ、ガチャガチャして、必死さしか伝わらないこともあります(笑)

音楽を聴く一つのヒントとして、
サルサ音楽の基本(規則性)を知る必要があります。

8カウントが4回で、一塊になっている場合が多く、
曲調の変化もそのタイミングで起こることが多いです。
訓練として、好きな曲をカウントしながら、
規則性があるかどうかを確認してみてください。

inserted by FC2 system